外は寒く中は暑く,中庸はいずこにもなし

屋内はどこもかしこも暖房が入るようになった。20歳前後の頃ほどではないとはいえ,乾燥肌が荒ぶり出す時期である。在宅時は右足のくるぶし上の皮膚が固くなっているところが異様に痒いし,バスに乗るとなぜか右尻が痒くなる。勤務中は痒みは襲ってこないものの,何故か屁が出そうになる。キーボードを叩いたり考え事をしていても勤務中だけにタバコを吸う訳にもいかず,口が寂しいのか自然と水分の摂取量が高くなる。多い時で2リッターくらいだっただろうか。自然尿意も頻繁になるもので,トイレに行くことしきり。これでトイレが異常に遠かったら自制も効くものであるが,いかんせんトイレの場所が近いだけに安心してドリンキング。思えば高校の時も受験勉強をしながら2リッターの茶を空けていたものだったが(周りの奴もそんな感じだった),ここまで尿意は頻繁ではなかったはずである。であるとすればこれもまた老化の証左と言えようか。やんぬるかな。
家でも窓を閉め切っているためか,入居してわずか4カ月の間に壁紙が今時期の紅葉のごとくだいぶ黄色く色づいてきた。前の家の壁紙は黄色を通り越して完全に茶色く変色していたし,退去時の壁紙の張り替えはやむを得ぬ。現居は敷金が0だったため,最後に結構な金額が請求されるに違いない。とすると,マンションが崩壊でもしない限り転居の予定は向こう数年ないが,今のうちに金を貯め込んでいるに如くはない。
別段季節を意識したわけではないが,現在の読書本は佐々木譲の『暴雪圏』。ミステリ系の方がページの進みが良いため,どうしても積ん読は純文が残ってしまう傾向にある。さて本作は十勝にある架空の町「志茂別」が舞台となっているが,地理的には大樹町のあたりを想定して読んでいる。北海道の雪はとてもサラサラしているため,風が吹くと吹き溜まりができるし,それがまた風で巻き上げられて地吹雪になる。さすがに視界が完全にホワイトアウトした経験はないが,吹雪が強すぎて通学中ほぼ目が開けられないことはしばしばあった。友人と隊列を組み,何故か先頭にされてしまったオレは学校にたどり着いた時には眉毛がサンタクロース状態なのであった。
さて『暴雪圏』は短編集だった前作『制服捜査』とは異なり,一冊まるごと一作品の長編もの。様々な人や事件が絡み合い,どのようなクライマックスを迎えるのか。残るは100ページ,今日の就寝前にそれを体感することにしよう。

暴雪圏 (新潮文庫)

暴雪圏 (新潮文庫)

ところで本屋大賞の一次投票の受付が既にスタートしている。投票する作品は既に決定しているのだが,なにぶん前に読んだ本だけにコメントがスッと出てこない。再読しようにも,我が家にうず高く積まれてある段ボール10箱の中から探し出す気力もなく…。